所沢飛行場の空を初めて飛んだ飛行機「アンリ・ファルマン機」の特別公開

 1910(明治43)年12月、徳川好敏大尉の操縦により日本で初めての動力飛行を記録したのち、翌1911(明治44)年には日本初の飛行場である「所沢飛行場」(現在の「所沢航空記念公園」)に備えられ、飛行訓練などに活躍した、記念すべき「アンリ・ファルマン機」の実機を、航空自衛隊からの貸与を受けて特別公開しています。


アンリ・ファルマン機

展示場所


所沢航空発祥記念館 展示館内


展示内容


 1910(明治43)年12月、まだ専用の飛行場すら完成していなかった日本では旧陸軍の演習場「代々木練兵場」(現在の東京・代々木公園周辺)を用いて飛行実験が実施され、徳川好敏大尉の操縦するフランスから輸入された「アンリ・ファルマン機(アンリ・ファルマン1910年型)」と、日野熊蔵大尉の操縦するドイツから輸入された「ハンス・グラーデ機(ハンス・グラーデ1910年型)」が共に日本初の動力飛行記録を樹立しました。

 それから5ヶ月後の1911(明治44)年4月、待ちに待った日本初の飛行場「所沢飛行場」が現在の埼玉県所沢市に開場します。ここ所沢での初飛行は徳川好敏大尉の操縦する「アンリ・ファルマン機」が高度10メートル、飛行距離800メートル、飛行時間1分20秒を記録。これを皮切りに所沢では操縦訓練、整備技術訓練、さらには飛行機の製作や開発に至るまで日本の航空技術中核を担うようになり、所沢からパイロットや航空に関わる人々、そして技術が日本中に広がっていきました。そのため所沢は「日本の航空発祥の地」と呼ばれています。

 同機は引退した後も所沢で保管されてきましたが、第二次世界大戦後、太平洋を渡りアメリカで保管された時期を経て、1960(昭和35)年、日米修好100周年および日本の航空50周年を記念したジョンソン基地(現、航空自衛隊入間基地)での盛大な返還式のもと、ふたたび日本に帰還しました。

 時の航空幕僚長 源田実氏は、同機を青少年の教育に活かすべきと提案され、永らく東京・秋葉原の交通博物館で展示されましたが、2007(平成19)年に、同館が大宮の鉄道博物館にリニューアルされた折に、航空自衛隊入間基地の教育施設である修武台記念館に移設となり、保管・収蔵されてきました。

 このたび航空自衛隊、埼玉県、ならびにフランス航空教育団来日100周年記念事業実行委員会の協力と連携のもと、ゆかりである所沢での展示が実現しました。


料金


通常の展示館入館料のみでご覧頂けます




協力


防衛省 航空自衛隊